試験報告書
第305020212-001号
2005年(平成17年)04月06日
依賴者 A・P・Aコーポレーション
検体 umo濃縮溶液
表題 雌マウスを用いた急性経口毒性試験
2005年(平成17年)02月04日当センターに提出された上記検体について試験した結果は次のとおりです。
財団法人
日本食品分析センター
東京本部 (1151-0062 東京都渋谷区元代々木町52番1号
大阪支所 〒564-005年大阪府吹田市豊津町3番1号
名古屋支所 〒460-0011 名古屋市中区大須4丁目5番13号
九州支所 〒812-0034 福岡市博多区下呉服町1番12号
多摩研究所 〒206-0025 東京都多摩市永山6丁目11番10号
千歲研究所 T066-0052 北海道千歲市文京2丁目3番
本報告書を他に掲載するときは当センターの承認を受けて下さい。
雌マウスを用いた急性経口毒性試験
要約
umo濃縮溶液を検体として,雌マウスを用いた急性経口毒性試験(限度試験)を行った。
試験群には20 mL/kgの用量の検体原液を,対照群には注射用水を雌マウスに単回経口投
与し, 14日間観察を行った。その結果,観察期間中に異常及び死亡例は認められなかった。
このことから,検体のマウスにおける単回経口投与によるLD50値は,雌では20 mL/kg以上
であるものと考えられた。
依賴者 A・P・Aコーポレーション
検体 umo濃縮溶液
試験実施期間 平成17年3月8日~平成17年4月6日
試験実施場所 財団法人日本食品分析センター 多摩研究所
東京都多摩市永山6丁目11番10号
試験責任者
財団法人日本食品分析センター 多摩研究所
安全性試験部 安全性試験課
勝田 真一
試験実施者
嶋崎 智子 , 永井 武 , 深井 純 , 川本 康晴
1 試験目的
検体について,雌マウスにおける急性経口毒性を調べる。
2 検体
umo濃縮溶液
性状:無色透明の液体 (粘調性なし,沈殿物なし)
3 試験動物
5週齢のICR系雌マウスを日本エスエルシー株式会社から購入し約1週間の予備飼育を行って一般状態に異常のないことを確認した後,試験に使用した。試験動物はポリカーボネート製ケージに各5匹収容し,室温23℃±2℃, 照明時間12時間/日に設定した飼育室において飼育した。飼料[マウス,ラット用固型飼料;ラボMRストック,日本農産工業株式会社]及び飲料水(水道水)は自由に摂取させた。
4 試験方法
検体原液を投与する試験群及び対照として注射用水を投与する対照群を設定し,各群につきそれぞれ5匹を用いた。投与前に約4時間試験動物を絶食させた。体重を測定した後,試験群には検体原液,対照群には注射用水をそれぞれ20 mL/kgの投与容量で胃ゾンデを用いて強制単回経口投与した。
観察期間は14日間とし,投与日は頻回,翌日から1日1回の観察を行った。投与後7及び 14日に体重を測定し, t-検定により有意水準5 %で群間の比較を行った。観察期間終了時に動物すべてを剖検した。